ネーミング(10)
2013.07.03 10:00
今回は、抽出・展開したキーワードから具体的なネーミング案を創出する「造語」の8つの手法のうち、5番目の手法「接頭語」についてお話しします。
5)接頭語(α+A→αA)
この手法は、一語の前に接頭語を付加して派生語をつくる、というものです。
【事例】
■UNSNORE(アンスノール:いびき抑制薬)
→un(否定)+snore(いびきをかく) 効能そのもの!〈商標法3条1項3号回避〉
■EXGEL(エクスジェル:高機能ゴム材)
→ex(extra:範囲外の→優れた)+gel(ジェル)〈商標法3条1項3号回避〉
■BIOHAZARD(バイオハザード:コンピューターゲーム)
→bio(生命)+hazard(危機、危険)
■ASTROVISION(映像機器)
→astro(天の、宇宙の)+vision(映像)
■iMac(パソコン)
→i(知的な、インターネット対応の)+Mac
■い・ろ・は・す/ILOHAS(飲料水ほか)
→著名商標「LOHAS」を取り込みつつ、商標法4条1項11号を回避
【メリット】
・派生語を作りやすい。非類似させやすい。普通名称や一般名称でも接頭語を付ければ、商標法3条1項(自他商品・役務の識別力無し)を回避できる可能性がある。
【注意点】
・商標の要部とみなされない接頭語もあり、そういった接頭語を使用する場合は、それに続く語自体に識別力が要求される。
例)super、ultra、neo など

