ネーミング(8)
2013.06.19 10:00
今回は、抽出・展開したキーワードから具体的なネーミング案を創出する「造語」の8つの手法のうち、3番目の手法「ブレンド」についてお話しします。
3)ブレンド(A’+B’=C)
この手法は、二語の一部分を切り出して合成する、というものです。
【事例】
■FEDEX(フェデックス:航空貨物輸送)
→FEDERAL(連邦の)+EXPRESS(急行便)〈商標法3条1項3号回避〉
■ASTALIFT(アスタリフト:化粧品)
→ASTA(明日)+LIFT(上げる)・・・掛詞「明日の美を願う、美の向上を目指す」
■ポンパレ(Webによる割引情報の提供)
→クーポン+パレード
■スキャメラ/SCAMERA(イメージスキャナ)
→スキャナー+カメラ〈商標法3条1項3号回避〉
■メタバリア(加工食品ほか)
→メタボリック(肥満)+バリア(防御)・・・効能そのもの!〈商標法3条1項3号回避〉
■ブラクローム(黒色クロムメッキ)
→ブラック(黒色)+クローム(クロム)・・・品質そのもの!〈商標法3条1項3号回避〉
■るるぶ(雑誌)
→見る+たべる+遊ぶ
【メリット】
・一語としてのまとまりが良い。短く親しみやすい。
・個々の語は、自他商品・役務の識別力のない一般名称でもそれらをブレンドすることにより商標登録可能な形にできる。
【注意点】
・切り出し方によっては意味が伝わりにくくなるおそれあり。

