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ネーミング(7)

2013.06.12 10:00

今回は、抽出・展開したキーワードから具体的なネーミング案を創出する「造語」の8つの手法のうち、2番目の手法「接合」についてお話しします。

2)接合(A+B→C)
この手法は、複数の語を共通文字でつなげる、というものです。

【事例】
■クルマックス(自動車保険)
→クルマ(自動車)+マックス(max最大)・・・保証の充実を訴求
■RICHAIR(リシェール:シャンプー)
→RICH(豊かな)+HAIR(髪)・・・効能、効果をイメージ〈商標法3条1項3号回避〉
■CLINICARE(クリニケア:練り歯磨き)
→CLINIC(診療所)+CARE(治療)・・・優れた効能、安心感を訴求
■BIGLOBE(ビッグローブ:インターネットプロバイダ)
→BIG(大きな)+GLOBE(地球)・・・サービスの規模・充実を訴求
■熱さまシート(氷枕ほか)
→熱さまし+シート・・・商品の機能・形状そのもの!〈商標法3条1項3号回避〉

【メリット】
・ありふれた言葉を繋いだだけなのに一語としてまとまりが良く、商品特性を訴求する新しい概念を提示できる。
・造語性が高まり商標登録の可能性がより高くなる。
例えば、上述した2つ目の事例に関して、「RICH HAIR」であれば、「豊かな髪」という意味となりますので、これを商標出願しても、効能、効果を普通に表示しただけの商標(自他商品・役務の識別力無し)として登録されませんが、「RICHAIR」という造語にすることによって、商標登録の可能性が高くなります。

【注意点】
・外国語の場合、接合の結果偶然にネガティブな意味を生じる場合がある。
例)dear(親愛なる)+earth(地球)→DEARTH=dearth(欠乏)

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