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アップル、サムソンに対して290億円の損害賠償評決を得る

2013.11.29 11:20

アップル対サムソンのi Phone特許訴訟は2012年に陪審員は約1000億円の評決を下していたが、ルーシー・コー判事(韓国系アメリカ人)はその内600億円は実質的証拠があることから確定させ、残りの約400億円分は損害賠償の証人の計算根拠の証拠に誤りがあることから、その分の損害賠償の値のみを決定する公判をやり直すことを命じていた。

その公判はこの11月中旬から始まっていたが、米国特許庁はアップルの問題特許のクレームを再審査で拒絶したためサムソンは公判を延期するモーションを出していた。

しかしコー判事は特許有効・無効が最終的に確定するためにはまだ2年くらいかかる(再審査の最終審決→CAFC控訴とその判決)ので中断させることは認めないと決定した。

損害賠償額の公判は進み、その最終陳述で、アップルの訴訟弁護士は新しい陪審員に対し「韓国企業がアメリカの技術を盗んだ」というracist(人種差別)に近い発言をしたという理由で、サムソン弁護士はミストライアルであったというモーションを出したが、コー判事はそれを却下した。

そして陪審員は結局添付の評決に示されるように約2億9000万ドル(約290億円)という評決を下した。
コー判事はこの額が実質的証拠によって支持されているかを分析中で、問題がなければ確定する(証拠を作り直したのでまず問題は無い)。

サムソンの訴訟弁護士は、評決後にアップルの最終陳述はやはり不当であったとの評決棄却モーションを出す予定といわれているが、恐らくコー判事は否定し、その場合、本評決の290億円、そして結局総額900億円は確定することになろう。

またこの裁判ではサムソン弁護士はアップルの社内秘密情報(弁護士のみ情報)をサムソン役員に開示したことが明らかになっており、これによってどの程度の制裁措置が課せられるのか注目を集めている。

これらが全て確定すると最終判決が出され(遅くとも2014年初め頃まで)、その後にサムソンはCAFC控訴して時間を稼ぎ、万が一、アップルの問題特許が無効になることが確定されればその分の損害賠償を差し引くモーションを出すのであろう。
以上のようにアップル対サムソン訴訟はまだ数年は続くのである。

出所 WHDA法律事務所「米国特許ニュース(2013年12月18日)」より

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